祈る気持ち
九州北部をはじめてとして、西日本を中心に記録的豪雨となっています。
被害に遭われた方へ、お見舞い申し上げるとともに、
少しでもご無事に過ぎていくことを願っています。
今日は、「祈る気持ち」
仕事で祈るような気持ちで、人に作業をお願いすることは多々あります。
私は、学生時代、野外活動やスキースクールのサポートをするボランティアをしていました。
とある時、小1の女の子がリフトに乗っているときに、3mくらいの高さから落ちて、骨折するという大きな事故がありました。
当然、現場は混乱。
怪我への措置、医療機関への搬送、親御さんへの連絡などなどドタバタしました。
その日の終了ミーティング。
いろんな人がこれからの対応や、気をつけてほしいこと、安全管理のポイント、心構えについて呼びかけます。
いよいよ、ミーティングの最後というときに、現場責任者の方が
「今日の出来事を通して、『祈る気持ち』が私に足りなかった。」
と話しました。
私は、面食らいました。
「このおっさん、何言っとんねん。子ども一人、骨折してるんよ。」
と。
でも、いまとても『祈る』という行為が与える効果を感じるようになりました。
「祈る」ことを通して、今一番に考えることがなにかを確認したり、
いまここにあることや人々との出会いを感謝したり、
ちょっとずつ自分の立ち位置を確認して、冷静さを取り戻していく感覚があります。
また、同時に人に委ねるときも、ただただ祈ります。
自分が手放すことへの覚悟を深めていくように。
そして、願いが届かなかったときのことを消し去ろうとしながらも、
考えてしまうという状況に身を置きます。
日々の感謝を誓い、人々の安寧を願い、
運命に身を委ね、いまやることを尽力することを整える。
確かにあの時の私たちは、目の前のことに引っ張られて、「祈る」ことを疎かにしていたかもしれない。
そう思うことがあります。
そんなことを「祈る」ということを通して思うのでした。